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赤ちゃん(新生児)・子どもの便秘

便秘とは

便秘とは、うんちの回数が普段よりも減ることや、うんちが硬くて出しにくくなる状態を指します。具体的には、排便回数が週に3回未満、または5日以上出ない日が続く場合に便秘症と診断されます。ただし、回数だけでなく、排便時に痛がる、硬い便が出る、いきんでも出ない、スッキリしない(残便感)などの症状を伴う場合も便秘症と診断される場合もあります。子どもの便秘は大人と違い、年齢や発達段階によっていろいろな原因があります。新生児でもうんちが出ないことで心配されるお母さん・お父さんも多くいらっしゃいます。排便のリズムはひとりひとり違いますが、「数日うんちが出ない」「お腹が張って苦しそう」などの場合、便秘のサインかもしれません。

赤ちゃん・子どもの便秘の原因

  • 新生児の便秘

新生児期(生後28日まで)の便秘は、便回数や色、性状が気になる時期です。母乳やミルク摂取量・授乳間隔なども影響しますが、うんちが出ないときは、消化管のトラブルも考えられるため注意が必要です。生後数日間うんちが全く出ない場合は、病気の可能性もあるため受診するようにしてください。

  • 乳児・幼児の便秘

離乳食が始まることで便の性状が変わりやすくなります。「離乳食」を始めてうんちが硬くなった、お腹が張る場合は、水分・食物繊維が不足していないかも見直しましょう。また運動不足や生活リズムの乱れも原因となります。特に保育園や幼稚園に登園することが増える4月は注意が必要です。お子さんの様子をじっくりと観察するようにしてください。

  • 学童期の便秘

トイレをがまんする、進学や引っ越しなど環境の変化、ストレスなども便秘の原因です。

便秘の症状

子どもの便秘は、単に「うんちが出ない」だけでなく、いくつか特徴的な症状があります。

  • お腹が張って苦しそうにしている
  • うんちを我慢したり、トイレに行きたがらない
  • うんちの回数が週2回以下である
  • うんちがコロコロして硬く、出るときに痛みを伴う
  • トイレやおむつで「少しずつうんちが出つづける」
  • 食欲がなくなる、吐き戻しがある
  • お尻が切れて血が混じる

などのサインがみられます。


便秘の診断と治療方法

便秘は何科にかかればいい?
便秘が続く、強い腹痛や吐き気があるなどの症状があれば「小児科」へご相談ください。特に小さなお子さんには早めに受診することをおすすめします。

診断
小児科では、排便の頻度・うんちの性状・生活習慣などを詳しく問診します。必要があれば腹部エコーも行います。

治療方法
軽い便秘の場合は、生活・食事指導が中心になります。水分や食物繊維を増やす、食事のバランスを整える、排便の習慣づけなどです。それでも改善しない場合は綿棒浣腸や浣腸を行います。
綿棒浣腸は、お子さんの肛門の周辺にオリーブオイルなどを塗った綿棒を優しく挿入し、刺激する方法で、赤ちゃんや幼児には安全な方法ですが、誤ると肛門を傷つけてしまうこともあります。当院では受診時に綿棒浣腸や浣腸の方法もお伝えしておりますので、一度ご相談ください。
繰り返し浣腸しなければ便が出ないお子さんの場合は、緩下剤(便を緩くするお薬)を定期的に処方します。よく使用するのは便に水分を付加する酸化マグネシウムや、モビコールなどで、腸を刺激するわけではないので、痛みがなく使うことができます。

ご自宅で気をつけること

  • 水分をしっかりとる(特に離乳食が始まったら意識しましょう)
  • 食物繊維(特に水溶性食物繊維)が豊富な野菜・果物・海藻を食べる
  • 朝食後など決まった時間にトイレに座る習慣をつける
  • 運動不足を解消するために、外遊びや軽い体操を取り入れる
  • お腹のマッサージ(のの字マッサージなど)

まとめ

赤ちゃんや子どもの便秘は放っておくと食欲不振や精神的にイライラしやすくなることもあり、将来の慢性的な便秘症につながる恐れもあります。気になる症状がありましたら一度受診いただき、ご相談ください。