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- 頭部打撲
赤ちゃんから小学校のお子さんまで、頭をぶつける機会は意外と多いものです。本人は大したことがないと思っていても、頭部は外傷の影響を隠しやすい特徴があります。正しい知識と早めの受診が、重い後遺症を防ぐ第一歩です。ここでは、お子さんの頭部打撲について、保護者の方が知っておくべきポイントを分かりやすくまとめています。守山市のくまだキッズ・ファミリークリニックは頭部打撲の診療を行っています。
頭部打撲を起こしたとき、まず見るべきサイン
意識状態の変化があるか:
ぼんやりして反応が鈍い、意識を失う、倒れたまま動かないなど。
けいれんや大きな頭痛、吐き気・嘔吐が続くか。
眠気が強くなる、機嫌が極端に悪い、普段と違う行動をする。
ふき出るような鼻血・耳血・頭部の腫れがあるか。
ふわふわする、くらくらするといった“ふらつき感”が長く続くか。
これらのサインが少しでもある場合は、すぐに受診をするようにしてください。
家での応急対応の基本
安静を保つ:
頭部を冷やすよりも、まず安静にして様子をみましょう。激しい運動や興奮を避け、就寝前には眠気を過度に誘う薬の使用は控えます。
観察のポイントを決める:
日中は1〜2時間ごと、翌日以降は半日ごとに、意識状態・頭痛・吐き気・眠気・機嫌の変化を記録します。
解熱鎮痛薬の使用は医師の指示に従う:
頭痛が強くても、市販薬を自己判断で連用するのは避け、必ず医師へご相談ください。
日常生活の調整:
学校・園での登校可否は、受診の結果と医師の指示に従います。早退・欠席の判断にも、頭部の痛みや眠気の程度が関係します。
受診を検討すべきタイミング
泣き止まない場合
24〜48時間の経過観察で症状が悪化する場合(頭痛が強くなる、嘔吐が続く、意識が戻らない等)。
つむじを押したり頭部を強く打った直後の頭痛が消えない場合。
上記の症状がなくても、ベッドやいすなどの高い場所から落ちて頭をぶつけたなど、ご不安な場合は一度受診ください。
受診時には、これまでの経過、打撲の部位、起こった動作、普段の生活リズムを詳しく伝えてください。
当院での対応の流れ
初回の診察では、頭部の外傷の程度だけでなく、意識・反応・運動機能・飲食の状態を総合的に評価します。
大泉門が開いている1歳前後までのお子さんの場合、エコー検査を行い、頭蓋内に問題がないかどうか確認します。
経過観察が必要と判断した場合は、入院の必要性や自宅での安静期間、日常生活への復帰時期について具体的な指示をお出しします。
再発を防ぐためのポイント
頭部を守る習慣づくり:
遊具の使用時のヘルメット着用、遊び場での安全な遊び方を家庭で教える。
日頃の生活習慣の整備:
睡眠を十分に取り、栄養バランスの良い食事を心がける。頭部打撲を繰り返すと後遺症リスクが高まることがあります。家族で安全な遊び方を話し合いましょう。
さいごに
頭をぶつけた際はその後の様子を注意深く見るようにしましょう。守山市のくまだキッズ・ファミリークリニックでは頭をぶつけた際の状況や現在の症状などを問診して、大泉門が開いている1歳前後までのお子さんの場合、エコー検査を行い、頭の中の状態を患者さんと一緒に確認しながら診断を行います。たんこぶなどは経過観察でも問題ない場合が多いですが、頭蓋内出血の疑いがある場合は、精密検査ができる医療機関へご紹介します。CT検査は被ばくの問題があるため、救急病院によっては、救急受診をしても明らかな症状がない場合はCT検査など頭の中の出血を調べる検査を行わないことが多いです。ご不安な場合はお気軽に受診ください。

